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旧聞日本橋13 お墓のすげかえ

長谷川時雨

『旧聞日本橋』は青空文庫で公開されている長谷川時雨の短編作品。7,251文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
7,251文字
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書出

一族の石塔五十幾基をもった、朝散太夫藤木氏の末裔チンコッきりおじさんは、三人の兄弟であったが、揃いもそろった幕末お旗本ならずものの見本で、仲兄は切腹、上の兄は他から帰ってきたところを、襖(ふすま)のかげから跳り出た父親が手にかけたのだった。

初出
底本旧聞日本橋
表記
新字新仮名
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