三人目の患者
萩原朔太郎
『三人目の患者』は青空文庫で公開されている萩原朔太郎の短編作品。235文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 235文字 |
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書き出し書出 | 三人目の患者は、いかにもつかれきつた風をして、べろりと舌をたらした、お醫者が小鼻をとんがらして、『氣分はどうです』『よろしい』『食物は』『おいしい』『それから……』『それからすべてよろしい』そして患者は椅子からとびあがつた、みろ、歪んだ脊髓のへんから、ひものやうにぶらさがつた、なめくじの神經だの、くさつたくらげの手くびだの……。 |
初出 | |
底本 | 萩原朔太郎全集 第三卷 |
表記 | 旧字旧仮名 |
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