竹の根の先を掘るひと
萩原朔太郎
『竹の根の先を掘るひと』は青空文庫で公開されている萩原朔太郎の短編作品。222文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 222文字 |
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| 書き出し書出 | 病氣はげしくなり いよいよ哀しくなり 三日月空にくもり 病人の患部に竹が生え 肩にも生え 手にも生え 腰からしたにもそれが生え ゆびのさきから根がけぶり 根には纖毛がもえいで 血管の巣は身體いちめんなり ああ巣がしめやかにかすみかけ しぜんに哀しみふかくなりて憔悴れさせ 絹糸のごとく毛が光り ますます鋭どくして耐へられず つひにすつぱだかとなつてしまひ 竹の根にすがりつき、すがりつき かなしみ心頭 |
| 初出 | |
| 底本 | 萩原朔太郎全集 第三卷 |
| 表記 |
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