ぎたる弾くひと
萩原朔太郎
『ぎたる弾くひと』は青空文庫で公開されている萩原朔太郎の短編作品。325文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 325文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | ぎたる彈く、ぎたる彈く、ひとりしおもへば、たそがれは音なくあゆみ、石造の都會、またその上を走る汽車、電車のたぐひ、それら音なくして過ぎゆくごとし、わが愛のごときも永遠の歩行をやめず、ゆくもかへるも、やさしくなみだにうるみ、ひとびとの瞳は街路にとぢらる。 |
初出 | |
底本 | 萩原朔太郎全集 第三卷 |
表記 | 旧字旧仮名 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。