磨かれたる金属の手
萩原朔太郎
『磨かれたる金属の手』は青空文庫で公開されている萩原朔太郎の短編作品。279文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 279文字 |
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書き出し書出 | 手はえれき、手はぷらちな、手はらうまちずむのいたみ、手は樹心に光り、魚に光り、墓石に光り、手はあきらかに光る、ゆくところ、すでに肢體をはなれ、炎炎灼熱し狂氣し、指ひらき啓示さるるところの、手は宙宇にありて光る、光る金屬の我れの手くび、するどく磨かれ、われの瞳をめしひ、われの肉をやぶり、われの骨をきずつくにより、恐るべし恐るべし、手は白き疾患のらぢう... |
初出 | |
底本 | 萩原朔太郎全集 第三卷 |
表記 | 旧字旧仮名 |
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