感傷の塔

萩原朔太郎

『感傷の塔』は青空文庫で公開されている萩原朔太郎の短編作品。227文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。

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5分以内227文字
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書き出し

塔は額にきづかる、 螢をもつて窓をあかるくし、 塔はするどく青らみ空に立つ、 ああ我が塔をきづくの額は血みどろ、 肉やぶれいたみふんすゐすれども、 なやましき感傷の塔は光に向ひて伸長す、 いやさらに伸長し、 その愁も青空にとがりたり。

初出
底本萩原朔太郎全集 第三卷
表記
旧字旧仮名