感傷の塔
萩原朔太郎
『感傷の塔』は青空文庫で公開されている萩原朔太郎の短編作品。272文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 272文字 |
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書き出し書出 | 塔は額にきづかる、螢をもつて窓をあかるくし、塔はするどく青らみ空に立つ、ああ我が塔をきづくの額は血みどろ、肉やぶれいたみふんすゐすれども、なやましき感傷の塔は光に向ひて伸長す、いやさらに伸長し、その愁も青空にとがりたり。 |
初出 | |
底本 | 萩原朔太郎全集 第三卷 |
表記 | 旧字旧仮名 |
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