交歓記誌

萩原朔太郎

『交歓記誌』は青空文庫で公開されている萩原朔太郎の短編作品。210文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。

文字数
5分以内210文字
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書き出し

みどりに深き手を泳がせ 涼しきところに齒をかくせ いま風ながれ 風景は白き帆をはらむ きみはふんすゐのほとりに家畜を先導し きみは舞妓たちを配列し きみはあづまやに銀のタクトをとれ 夫人よ、おんみらはまた とく水色の籐椅子に酒をそそぎてよ みよ、ひとびときたる 遠方より魚を光らし 淫樂の戲奴は靴先に鈴を鳴らせり。

初出
底本萩原朔太郎全集 第三卷
表記
旧字旧仮名