春の来る頃
萩原朔太郎
『春の来る頃』は青空文庫で公開されている萩原朔太郎の短編作品。210文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 210文字 |
| 人気 | 0PV |
| 書き出し書出 | なじかは春の歩み遲くわが故郷は消え殘る雪の光れるわが眼になじむ遠き山山その山脈もれんめんと煙の見えざる淺間は哀し今朝より家を逃れいで木ぬれに石をかくして遊べるをみな來りて問ふにあらずばなんとて家路を教ふべきはやも晝餉になりぬれどひとり木立にかくれつつ母もにくしや父もにくしやとこそ唄ふなる。 |
| 初出 | |
| 底本 | 萩原朔太郎全集 第三卷 |
| 表記 | 旧字旧仮名 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。

