ゆく春
萩原朔太郎
『ゆく春』は青空文庫で公開されている萩原朔太郎の短編作品。215文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 215文字 |
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書き出し書出 | おきつ邊かつ鳴る海青なぎ今手に動ずる胸をおせば哀愁ことごと浮び出でてたぎつ瀬涙の八千尋沼ああ世は神祕の影にみちて興ある歌もつ子等もあるに何をか若きに眉根ひそめ執着泣くべくえ堪へんや例へば人あり花に醉ひて秋雲流るる夕づつに樂觀すぎしを思ふ如く足ぶみせんなき煩ひかや信なき一人に戀しさで今年もさびしう春は行きぬ。 |
初出 | |
底本 | 萩原朔太郎全集 第三卷 |
表記 | 旧字旧仮名 |
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