ブンゴウサーチ

大つごもり

樋口一葉

『大つごもり』は青空文庫で公開されている樋口一葉の短編作品。9,706文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
9,706文字
人気
8,080PV
書出

上  井戸は車にて綱の長さ十二尋、勝手は北向きにて師走の空のから風ひゆうひゆうと吹ぬきの寒さ、おお堪えがたと竈の前に火なぶりの一分は一時にのびて、割木ほどの事も大台にして叱りとばさるる婢女の身つらや、はじめ受宿の老媼さまが言葉には御子様がたは男女六人、なれども常住家内にお出あそばすは御総領と末お二人、少し御新造は機嫌かいなれど、目色顔色を呑みこんでしまへば大した事もなく、結句おだてに乗る質なれば

初出「文学界」1894(明治27)年12月号
底本にごりえ・たけくらべ
表記
新字旧仮名
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。