ブンゴウサーチ

大つごもり

樋口一葉

『大つごもり』は青空文庫で公開されている樋口一葉の短編作品。9,819文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
9,819文字
人気
938PV
書出

(上) 井戸は車にて綱の長さ十二尋、勝手は北向きにて師走の空のから風ひゆう/\と吹ぬきの寒さ、おゝ堪えがたと竈の前に火なぶりの一分は一時にのびて、割木ほどの事も大臺にして叱りとばさるる婢女の身つらや、はじめ受宿の老媼さまが言葉には御子樣がたは男女六人、なれども常住家内にお出あそばすは御總領と末お二人、少し御新造は機嫌かいなれど、目色顏色を呑みこんで仕舞へば大した事もなく、結句おだてに乘る質なれば

初出「文學界 二十四號」文學界社雑誌社、1894(明治27)年12月30日
底本太陽 第二卷三號
表記
旧字旧仮名
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。