風流仏
幸田露伴
『風流仏』は青空文庫で公開されている幸田露伴の長編作品。36,086文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数 | 1時間〜 36,086文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 発端如是我聞上一向専念の修業幾年三尊四天王十二童子十六羅漢さては五百羅漢、までを胸中に蔵めて鉈(なた)小刀に彫り浮かべる腕前に、運慶も知らぬ人は讃歎(さんだん)すれども鳥仏師知る身の心耻(はず)かしく、其道に志す事深きにつけておのが業の足らざるを恨み、爰(ここ)日本美術国に生れながら今の世に飛騨の工匠なしと云(い)わせん事残念なり、珠運命の有らん限りは及ばぬ力の及ぶ丈ケを尽してせめては我が好の心に満足さすべく、且は石膏細工の鼻高き唐人めに下目で見られし鬱憤... |
初出 | |
底本 | 日本の文学 3 五重塔・運命 |
表記 | 新字新仮名 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。