伯爵の釵
泉鏡花
『伯爵の釵』は青空文庫で公開されている泉鏡花の中編作品。23,066文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数 | 60分以内 23,066文字 |
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書き出し書出 | 此(こ)のもの語の起つた土地は、清きと、美しきと、二筋の大川、市の両端を流れ、真中央に城の天守尚ほ高く聳(そび)え、森黒く、濠(ほり)蒼(あお)く、国境の山岳は重畳として、湖を包み、海に沿ひ、橋と、坂と、辻の柳、甍(いらか)の浪の町を抱いた、北陸の都である。 |
初出 | 「婦女界」1920(大正9)年1月 |
底本 | 日本幻想文学集成1 泉鏡花 |
表記 | 新字旧仮名 |
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