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菊あわせ

泉鏡花

『菊あわせ』は青空文庫で公開されている泉鏡花の中編作品。18,370文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数
60分以内
18,370文字
人気
878PV
書出

「蟹です、あのすくすくと刺のある。……あれは、東京では、まだ珍らしいのですが、魚市をあるいていて、鮒、鰡など、潟魚をぴちゃぴちゃ刎ねさせながら売っているのと、おし合って……その茨蟹が薄暮方の焚火のように目についたものですから、つれの婦ども、家内と、もう一人、親類の娘をつれております。――ご挨拶をさせますのですが。」  画工、穂坂一車氏は、軽く膝の上に手をおいた。

初出「文藝春秋」1932(昭和7)年1月号
底本文豪怪談傑作選 泉鏡花集 黒壁
表記
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