ブンゴウサーチ

薬草取

泉鏡花

『薬草取』は青空文庫で公開されている泉鏡花の中編作品。19,047文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
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60分以内
19,047文字
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書出

一 日光掩蔽  地上清涼  靉靆垂布  如可承攬 其雨普等  四方倶下  流樹無量  率土充洽 山川険谷  幽邃所生  卉木薬艸  大小諸樹 「もし憚ながらお布施申しましょう。」  背後から呼ぶ優しい声に、医王山の半腹、樹木の鬱葱たる中を出でて、ふと夜の明けたように、空澄み、気清く、時しも夏の初を、秋見る昼の月の如く、前途遥なる高峰の上に日輪を仰いだ高坂は、愕然として振返った。

初出「二六新報」1903(明治36年)5月16~30日
底本鏡花短篇集
表記
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