釘抜藤吉捕物覚書07 怪談抜地獄
林不忘
『釘抜藤吉捕物覚書』は青空文庫で公開されている林不忘の中編作品。17,606文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数 | 60分以内 17,606文字 |
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書き出し書出 | 近江屋の隠居が自慢たらたらで腕を揮った腰の曲がった蝦(えび)の跳ねている海老床の障子に、春は四月の麗かな陽が旱魃(ひでり)つづきの塵埃(ほこり)を見せて、焙烙(ほうろく)のように燃えさかっている午さがりのことだった。 |
初出 | 「探偵文藝」1925(大正14)年5月 |
底本 | 一人三人全集Ⅰ時代捕物釘抜藤吉捕物覚書 |
表記 | 新字新仮名 |
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