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釘抜藤吉捕物覚書10 宇治の茶箱

林不忘

『釘抜藤吉捕物覚書』は青空文庫で公開されている林不忘の短編作品。11,940文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
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30分以内
11,940文字
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書出

一 「勘の野郎を起すほどのことでもあるめえ。」  合点長屋の土間へ降り立った釘抜藤吉は、まだ明けやらぬ薄暗がりのなかで、足の指先に駒下駄の緒を探りながら、独語のようにこう言った。

初出「探偵文藝」1925(大正14)年4月
底本一人三人全集Ⅰ時代捕物釘抜藤吉捕物覚書
表記
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