さまよう町のさまよう家のさまよう人々
国枝史郎
『さまよう町のさまよう家のさまよう人々』は青空文庫で公開されている国枝史郎の長編作品。43,775文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数 | 1時間〜 43,775文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 夜にはあらじ霧ふかき昼なりき町は霧にて埋もれたり霧町に降り降りたる霧町を埋めたり日はあれど月より朧(おぼ)ろにて家あれど墓より陰影的なりき葬礼の列なりやそこに、ここに、行く者は?あらじ歩める人の群なりき昼の鐘遠くきこえ夜の鐘に似たれどもただ似たるなり霧ふかき町なれば鐘の音迷えるなり玩具屋ありき会堂ありき... |
初出 | 「探偵」1931(昭和6)年7月~11月 |
底本 | 国枝史郎探偵小説全集 全一巻 |
表記 | 新字新仮名 |
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