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水源を思ふ

田山花袋

『水源を思ふ』は青空文庫で公開されている田山花袋の短編作品。3,196文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内
3,196文字
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書出

水源といふものを私は若い頃から好きで、わざわざそれを探険しないまでにも、よくそれに沿つて溯つて行くことが好きだつたが、今から百二三十年前に、江戸に橘樹園といふ人があつて、多摩川の上流に興味を持ち、何遍となくそれに溯つて、遂にはその水源までも窮めたといふ旅行記のあつたことを今でもをりをり私は思ひ出した。

初出「読売新聞 第一七〇四〇号」1924(大正13)年8月25日
底本定本 花袋全集 第二十四巻
表記
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