城を守る者

山本周五郎

『城を守る者』は青空文庫で公開されている山本周五郎の短編作品。9,486文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。

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30分以内9,486文字
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書き出し

一 「甲斐のはるのぶと槍を合せることすでに三たび、いちどはわが太刀をもって、晴信を死地に追いつめながら、いまひと打ちをし損じて惜しくものがした」  上杉輝虎は、けいけいたる双眸でいち座を見まわしながら、大きく組んだよろい直垂の膝を、はたと扇で打った。

初出「講談雑誌」博文館、1942(昭和17)年8月号
底本戦国武士道物語 死處
表記
新字新仮名