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おごそかな渇き

山本周五郎

『おごそかな渇き』は青空文庫で公開されている山本周五郎の長編作品。36,544文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数
1時間〜
36,544文字
人気
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書出

祝宴 「あのおたねの岩屋の泉は」と村長の島田幾造がいった、「千年か、もっとまえかに、弘法大師が錫杖でもって岩を突いて、水よ湧けといったそうだ、三度も錫杖を突いていったそうだが、水は一滴も湧き出なかった、――そのころこの村は水不足で、両方の村と水争いの絶え間がなかったそうだ、死人もずいぶん出たらしい、そこへ道元禅師が来て、数珠をひと揉みしたら、それだけで水が噴きだしたということだ」  十月七日、こ

初出「朝日新聞日曜版」 1967(昭和42)年1月8日~2月26日
底本山本周五郎全集第十六巻 さぶ・おごそかな渇き
表記
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