冬物語
牧野信一
『冬物語』は青空文庫で公開されている牧野信一の短編作品。4,194文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 4,194文字 |
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書き出し書出 | その田舎の、K家といふ閑静な屋敷を訪れて、私は四五年振りでそこの古風な庭を眺めることを沁々と期待してゐたが、折悪しく激しい旋風がこゝを先途と吹きまくつて止め度もなく、遥かの野面から砲煙のやうに襲来する竜巻の津波で目もあけられぬ有様だつた。 |
初出 | 「中外商業新報 第一七九六四号~第一七九六六号」中外商業新報社、1936(昭和11)年1月24日~26日 |
底本 | 牧野信一全集第六巻 |
表記 | 新字旧仮名 |
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