冬日抄

牧野信一

『冬日抄』は青空文庫で公開されている牧野信一の短編作品。932文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。

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5分以内932文字
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書き出し

(手紙を書く)           *  空想は自然の隈どりだ、櫟林の奥で捕獲した一個のムラサキ蝶を験めようか! 樺色地に薄墨の豹紋を散らして、光りの屈折に随つては、真紫に輝く見るも鮮やかな幻色を呈するのだ。

初出「文藝通信 第二巻第二号(二月号)」文藝春秋社、1934(昭和9)年2月1日
底本牧野信一全集第五巻
表記
新字旧仮名