青空文庫で公開されている山川方夫の作品の中で、おおよその読了目安時間が「1時間〜」の長編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
私はいつも自分にだけ関心をもって生きてきたのだ。
日ざかりは光が眩しかったが、いつのまにかなまあたたかい初夏の宵にかわっていた。
遠く近く形をかえてつづいて行く両側の丘や森に、残照はもはや跡もなかった。