飲料のはなし
佐藤春夫
『飲料のはなし』は青空文庫で公開されている佐藤春夫の短編作品。3,255文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数 | 10分以内 3,255文字 |
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書き出し書出 | わたくしは老来、毎年少しづつ肥満して今はいつも十八貫以上、下着なども普通のものでは間に合はないが、こんな男一疋の体重になつたのは四十以後で、少年の頃は骨と皮ばかりの痩せつぽち、それでゐて頑健この上なし樫の木のやうなと云はれた体質で、五尺六寸に近い身長で体重は十二貫あるなしであつた。 |
初出 | 「暮しの手帖 第36号」1956(昭和31)年9月5日 |
底本 | 定本 佐藤春夫全集 第25巻 |
表記 | 新字旧仮名 |
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