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南窗集

三好達治

『南窗集』は青空文庫で公開されている三好達治の短編作品。2,998文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
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10分以内
2,998文字
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書出

鴉靜かな村の街道を筧が横に越えてゐるそれに一羽の鴉がとまつて木洩れ陽の中に空を仰ぎ地を眺め私がその下を通るときある微妙な均衡の上に翼を※(をさ)めて秤(はかり)のやうに搖れてゐた湯沸したぎり初めた湯沸し……それはお晝休みの小學校の校庭だ藤棚がある池がある僕らはそこでじやんけんする僕は走る僕は走る……かうして肱をついたまま夜の中にたぎり初めた湯沸し……靜夜柱時...

初出友を喪ふ 四章「文藝春秋」1932(昭和7)年5月<br>土「作品 三卷七號」1932(昭和7)年7月<br>路傍「作品 三卷七號」1932(昭和7)年7月<br>霽れ「作品 三卷七號」1932(昭和7)年7月<br>旅舍「作品 三卷七號」1932(昭和7)年7月
底本三好達治全集第一卷
表記
旧字旧仮名
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