銭形平次捕物控014 たぬき囃子
野村胡堂
『銭形平次捕物控』は青空文庫で公開されている野村胡堂の中編作品。12,950文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数 | 60分以内 12,950文字 |
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書き出し書出 | 「親分、あっしは、気になってならねえことがあるんだが」「何だい、八、先刻から見ていりゃ、すっかり考え込んで火鉢へ雲脂をくべているようだが、俺はその方がよっぽど気になるぜ」捕物の名人銭形の平次は、その子分で、少々クサビは足りないが、岡っ引には勿体ないほど人のいい八五郎の話を、こうからかい気味に聞いてやっておりました。 |
初出 | 「オール讀物」文藝春秋社、1932(昭和7)年5月号 |
底本 | 銭形平次捕物控(六)結納の行方 |
表記 | 新字新仮名 |
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