新奇談クラブ05 第五夜 悪魔の反魂香
野村胡堂
『新奇談クラブ』は青空文庫で公開されている野村胡堂の中編作品。17,046文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数 | 60分以内 17,046文字 |
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書き出し書出 | 鼻観外道「この話の面白さに比べると、失礼だが今まで語られた奇談は物の数でもない、――と言うと、アラビアン・ナイトのお妃の極り文句のようですが、私は全くそう信じ切って居るのです」奇談クラブの集合室で、話の競技の第五番目に選手として立った春藤薫は、十三人の会員達の好奇に燃ゆる顔を見渡し乍ら、斯う言った調子で始めました。 |
初出 | 「朝日 第三巻第五号」博文館、1931(昭和6)年5月1日 |
底本 | 奇談クラブ(全) |
表記 | 新字新仮名 |
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