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銭形平次捕物控216 邪恋の償ひ

野村胡堂

『銭形平次捕物控』は青空文庫で公開されている野村胡堂の中編作品。14,355文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数
60分以内
14,355文字
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書出

一  早春のよく晴れた陽を浴びて、植木の世話をしてゐる平次の後ろから、 「親分、逢つてやつて下さいよ。枝からもぎ立ての桃のやうに、銀色のうぶ毛の生えた可愛らしい娘ですがね」  八五郎は拇指で、蝮を拵へて、肩越しに木戸を指すのです。

初出「オール讀物」文藝春秋新社、1950(昭和25)年4月号
底本錢形平次捕物全集第二十七卷 猿蟹合戰
表記
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