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銭形平次捕物控038 一枚の文銭

野村胡堂

『銭形平次捕物控』は青空文庫で公開されている野村胡堂の中編作品。15,036文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
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60分以内
15,036文字
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書出

一 「親分、退屈だね」 「――」 「目の覺めるやうな威勢のいゝ仕事は無えものかなア。此節のやうに、掻つ拂ひや小泥棒ばかり追つ掛け廻して居た日にや腕が鈍つて仕樣がねえ」  ガラツ八の八五郎は、そんな事を言ひ乍ら、例の癖で自分の鼻ばかり氣にして居りました。

初出「オール讀物」文藝春秋社、1935(昭和10)年3月号
底本錢形平次捕物全集第六卷 兵庫の眼玉
表記
旧字旧仮名
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