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5分以内で読める山口芳光の短編作品

青空文庫で公開されている山口芳光の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
街のシルヱット山口芳光
5分以内
――吾等の琉球人に贈る 遠い時と歴史が忘れて行つた一廓! こゝは無人島か骸骨島ででもあるか 午顔の咲き乱れた白日と謂ふのに 古い石垣通りには蝙蝠の魂が飛び交ひ 奥入衡門には不思議な青蚊帳が吊られて 昼の悪童の悲しき性交もあると謂ふ 印陀羅の幻図そつくりの 揺曳する妖しい影絵の国だ ああ 何にかしら祈らねばゐられぬ福樹の 森厳な黙示図絵には 何んと謂ふ赤顔童子の祈雨の火遊びが点じられてあるか ほら
孤閨瞋火山口芳光
5分以内
瞑る………… 瞑ればまこと吾が病室 墓原めけり 薬瓶 詩書 軸 蛇皮線 経机 皆物言はぬ男性なり さあれ 昨夜つけ捨てし従妹の白粉紙にぞ 女気を覚え 吾一日緋桃の如くなまめけるなり
愁思山口芳光
5分以内
秋晴は侘びしいねえ 遠いとおおい水平線の彼方が見透かされはせぬか 広いひろおおいお母さんの様な恋人の魂が感じられはせぬか ああ 秋晴は侘びしいね 涙のたまつた眸に 黒い喪服を着た恋人がチカ/\する
寧日山口芳光
5分以内
母、吾が為に 鼠の子虫籠に入れて与へぬ 病間の徒然なる 吾指もて小づき戯れ 心明るう時を経にけり。
春愁山口芳光
5分以内
理髪師を出張させた くる/\と髪を刈つたのである 春愁の髯を剃つた 青々と坊主頭になつたのである 出家になつたのである。
さびし山口芳光
5分以内
吾は思ふ 淋しさを 吾は思ふ 愛の淋しきを 吾は思ふなり 母の愛を 吾は思ふなり 友の愛を ああ いかなる縁あればぞ 母、吾を生み いかなる縁あればぞ 君又吾と知り 今吾が為に かくも真心もて看護の氷嚢など取り返へゐるぞ 吾は思ふなり 愛の淋しきを 吾は思ふなり 大空の寂寥を ああ 淋し淋し いかなればぞ 母、吾を愛し いかなればぞ 友、吾を愛す
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