街のシルヱット
山口芳光
『街のシルヱット』は青空文庫で公開されている山口芳光の短編作品。709文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 709文字 |
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書き出し書出 | ――吾等の琉球人に贈る遠い時と歴史が忘れて行つた一廓!こゝは無人島か骸骨島ででもあるか午顔の咲き乱れた白日と謂ふのに古い石垣通りには蝙蝠の魂が飛び交ひ奥入衡門には不思議な青蚊帳が吊られて昼の悪童の悲しき性交もあると謂ふ印陀羅の幻図そつくりの揺曳する妖しい影絵の国だああ何にかしら祈らねばゐられぬ福樹の森厳な黙示図絵には何んと謂ふ赤顔童子の祈雨の火遊びが点じられてあるかほら街衢の上の瞋火の干... |
初出 | |
底本 | 沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ |
表記 | 新字旧仮名 |
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