蕗のとうを摘む子供等
長沢佑
『蕗のとうを摘む子供等』は青空文庫で公開されている長沢佑の短編作品。847文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 847文字 |
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書き出し書出 | 三月の午後雪解けの土堤っ原で子供らが蕗のとうを摘んでいるやせこけたくびすじ血の気のない頬の色ざるの中を覗き込んで淋しそうに微笑んだ少女の横顔のいたいたしさおお、飢えと寒さの中に今も凶作地の子供達は熱心に蕗のとうを摘んでいる子供等よ!お前らの兄んちゃんは何をして警官に縛られたのか何の為に満洲へ送られて行ったのか姉さん達はどうして都会から帰って来たのかお前らは知っ... |
初出 | 「プロレタリア文学」1932(昭和7)年2月号 |
底本 | 日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一) |
表記 | 新字新仮名 |
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