蕗のとうを摘む子供等
長沢佑
『蕗のとうを摘む子供等』は青空文庫で公開されている長沢佑の短編作品。704文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 704文字 |
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| 書き出し書出 | 三月の午後 雪解けの土堤っ原で 子供らが蕗のとうを摘んでいる やせこけたくびすじ 血の気のない頬の色 ざるの中を覗き込んで 淋しそうに微笑んだ少女の横顔のいたいたしさ おお、飢えと寒さの中に 今も凶作地の子供達は 熱心に蕗のとうを摘んでいる 子供等よ! お前らの兄んちゃんは 何をして警官に縛られたのか 何の為に満洲へ送られて行ったのか 姉さん達はどうして都会から帰って来たのか お前らは知って |
| 初出 | 「プロレタリア文学」1932(昭和7)年2月号 |
| 底本 | 日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一) |
| 表記 |
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