獄内にてドイツの同志を思う歌――高知牢獄にて――
槙村浩
『獄内にてドイツの同志を思う歌』は青空文庫で公開されている槙村浩の短編作品。2,081文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
| 文字数 | 10分以内 2,081文字 |
| 人気 | 207PV |
| 書き出し書出 | 鎌と槌をうちぬく ひろ/″\とした 美くしい 自由の花園をへだてゝ 砲口をそなえた二つの牢獄がそゝり立つ! ―――日本! 東方の突端 この蜜房のようなじめ/\した数千の牢獄の一画に おれらが住み―――潮が 南方のたぎりたつ褐色の急潮が 夜の銃架のように、おし静まった独房のはての 島々の礎石を噛み 残虐な奴隷労働の、憂愁と反逆を箭のような熔熱にのせて 北流し―――化石した憂愁を、大陸の凍岸に崩折れ |
| 初出 | |
| 底本 | 槇村浩詩集 |
| 表記 |
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