同志古味峯次郎――現在高知牢獄紙折工なる同氏に――
槙村浩
『同志古味峯次郎』は青空文庫で公開されている槙村浩の短編作品。4,130文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 4,130文字 |
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書き出し書出 | 誰がこの困難無比の時代に労働者の利益のために最も正しい道を選んだか―――壁に頭を打ちあてるようなこの時代にその一つの例をおれは示そう―――確かに正しく!古味峯次郎君彼は鋼の中から打ち出され、飢餓の闘いが彼をボルセヴィキにまで鍛え上げた(1)彼は越知の狭い町はづれの小作兼自作農の家に生れたそしてこんな南国の山麓の息子たちがそうであるように十八の彼は嶺を越え花崗岩のはすに削られた灰青色の... |
初出 | |
底本 | 槇村浩詩集 |
表記 | 新字新仮名 |
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