予の地方雑誌に対する意見
石川啄木
『予の地方雑誌に対する意見』は青空文庫で公開されている石川啄木の短編作品。212文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 212文字 |
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書き出し書出 | 隨分長らく御無沙汰致し候ものかな、御許し下され度候、貴兄には相變らず御清適『白虹』のため御盡力の由奉賀候、さて御申越の課題については小生別に意見と云ふ程のものも無し、有つたところで小生如きの意見は何にもなるまじくと存じ候、但し文藝の事は本來中央も地方も無之てよい筈、そんな事は眼中におかずに、東京の雜誌と拮抗する樣な立派な雜誌が、今の世にせめて一つ位は地方にあつても然るべきと存じ候(明42・7「シキシマ」三ノ五)。 |
初出 | 「シキシマ 三ノ五」1909(明治42)年7月 |
底本 | 啄木全集 第十卷 |
表記 | 旧字旧仮名 |
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