青空文庫で公開されている大鹿卓の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
稚内ゆきの急行列車が倶知安をすぎ、やがて山地へかかって速力がにぶると、急に雪が降りだした。
[#ページの左右中央]第一篇[#改ページ][#ページの左右中央]那須ヶ峰にのぼる煙りのこころあらば雲井につげよ民の心を(明治十七年)正造[#改ページ]第一章乞う、陸地測量部二十万分ノ一の地図「日光」及び「宇都宮」をひろげてみよ。