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母を恋うる記

谷崎潤一郎

『母を恋うる記』は青空文庫で公開されている谷崎潤一郎の中編作品。18,564文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数
60分以内
18,564文字
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書出

いにしへに恋ふる鳥かもゆづる葉の      三井の上よりなき渡り行く            ―――万葉集――― ………空はどんよりと曇って居るけれど、月は深い雲の奥に呑まれて居るけれど、それでも何処からか光が洩れて来るのであろう、外の面は白々と明るくなって居るのである。

初出「大阪毎日新聞 夕刊」1919(大正8)年1月18日~2月19日<br>「東京日日新聞」1919(大正8)年1月19日~2月22日
底本刺青・秘密
表記
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