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にぎり飯

永井荷風

『にぎり飯』は青空文庫で公開されている永井荷風の短編作品。7,336文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
7,336文字
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書出

深川古石場町の警防団員であった荒物屋の佐藤は三月九日夜半の空襲に、やっとのこと火の中を葛西橋近くまで逃げ延び、頭巾の間から真赤になった眼をしばだたきながらも、放水路堤防の草の色と水の流を見て、初て生命拾いをしたことを確めた。

初出「中央公論 第六十四年第一号」中央公論社、1949(昭和24)年1月1日
底本問はずがたり・吾妻橋 他十六篇
表記
新字新仮名
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