雪の日
永井荷風
『雪の日』は青空文庫で公開されている永井荷風の短編作品。6,368文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 6,368文字 |
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書き出し書出 | 曇つて風もないのに、寒さは富士おろしの烈しく吹きあれる日よりも猶更身にしみ、火燵にあたつてゐながらも、下腹がしく/\痛むといふやうな日が、一日も二日もつゞくと、きまつてその日の夕方近くから、待設けてゐた小雪が、目にもつかず音もせずに降つてくる。 |
初出 | |
底本 | 日本の名随筆51 雪 |
表記 | 新字旧仮名 |
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