ブンゴウサーチ

戯曲の生命と演劇美

岸田国士

『戯曲の生命と演劇美』は青空文庫で公開されている岸田国士の短編作品。3,454文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内
3,454文字
人気
0PV
書出

日本の新劇が、従来西洋の芝居をお手本として「新しい演劇美」を取り入れようとした事実は、今日誰でも知つてゐることであるが、西洋の芝居のどこが面白いかといふことになると、それは誰もはつきりしたことが云へず、結局、脚本の文学的価値と、「演出」なる特殊な技術にその重心をおいて、万事が解決されたものの如く考へてゐたのである。

初出「文学 第二巻第四号」1934(昭和9)年4月1日
底本岸田國士全集22
表記
新字旧仮名
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。