テアトル・コメディイの二喜劇
岸田国士
『テアトル・コメディイの二喜劇』は青空文庫で公開されている岸田国士の短編作品。2,447文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数 | 10分以内 2,447文字 |
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書き出し書出 | 金杉惇郎君は、なかなかの理論家で、演劇の実際家としても、一つの勇敢な主張を振り翳し、着々、劇界の地歩を占めつつあることは、私はじめ期待と興味をもつて眺めつつあるのであるが、同君は、先頃、「劇作」誌上に、日本の新劇が面白くないわけは、「歌ふな話せ、踊るな動け」といふ古臭い信条を今だに墨守してゐるからで、これからの新劇は、「話すな歌へ、動くな踊れ」でなければならぬ。 |
初出 | 「劇作 第二巻第一号」1933(昭和8)年1月1日 |
底本 | 岸田國士全集22 |
表記 | 新字旧仮名 |
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