梅雨期の饒舌
岸田国士
『梅雨期の饒舌』は青空文庫で公開されている岸田国士の短編作品。3,672文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数 | 10分以内 3,672文字 |
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書き出し書出 | 自分一人の力ではどうにもならないやうなことを、やれどうしなければならぬ、かうしなければならぬと、むきになつていふのは、落付いて考へて見ると、甚だ滑稽であり、ある種の人から見れば、さぞ片腹痛く思はれるであらうが、何時の時代にもまた何れの社会にも、かういふ「おせつかい」がゐて、頼まれもせぬことを、頭痛に病んでゐるらしい。 |
初出 | 「東京日日新聞」1927(昭和2)年6月14日、15日、16日 |
底本 | 岸田國士全集20 |
表記 | 新字旧仮名 |
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