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島国的僻見

岸田国士

『島国的僻見』は青空文庫で公開されている岸田国士の短編作品。2,814文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
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10分以内
2,814文字
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書出

日本がだんだん欧米化しつゝあるといふ見方は、或る意味で肯首できるけれども、それを悦ぶものも、それを嘆くものも、もう一段高い処から見て、総ての民族が世界化しつゝあるのだと思へば、人類の超国境的進化を認めないものゝ外は、さまで、日本のみが特殊な境遇に置かれてあると信じる必要はあるまい。

初出「文芸春秋 第三年第六号」1925(大正14)年6月1日
底本岸田國士全集20
表記
新字旧仮名
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