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紙風船(一幕)

岸田国士

『紙風船(一幕)』は青空文庫で公開されている岸田国士の短編作品。9,439文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
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9,439文字
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書出

[#ページの左右中央]人物夫妻時晴れた日曜の午後所庭に面した座敷[#改ページ]夫(縁側の籐椅子に倚り、新聞を読んでゐる)「米国フラー建材会社のターナー支配人が一日目白文化村を訪れて、おゝロスアンゼルスの縮図よ!と申しましたやうに、目白文化村は今日瀟洒たる美しい住宅地になりました」妻(縁側近く座蒲団を敷き、編物をしてゐる)なに、それは。

初出「文芸春秋 第三年第五号」1925(大正14)年5月1日
底本岸田國士全集1
表記
新字旧仮名
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