萱草に寄す
立原道造
『萱草に寄す』は青空文庫で公開されている立原道造の短編作品。3,270文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数 | 10分以内 3,270文字 |
人気 | 2,548PV |
書き出し書出 | SONATINENo.[#改ページ]はじめてのものにささやかな地異はそのかたみに灰を降らしたこの村にひとしきり灰はかなしい追憶のやうに音立てて樹木の梢に家々の屋根に降りしきつたその夜月は明かつたが私はひとと窓に凭れて語りあつた(その窓からは山の姿が見えた)部屋の隅々に峡谷のやうに光とよくひびく笑ひ声が溢れてゐた――人の心を知ることは……人の心とは... |
初出 | |
底本 | 立原道造全集 第1卷 詩集Ⅰ |
表記 | 新字旧仮名 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。