卜居津村信夫に
堀辰雄
『卜居』は青空文庫で公開されている堀辰雄の短編作品。2,996文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数 | 10分以内 2,996文字 |
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書き出し書出 | この家のすぐ裏がやや深い谿谷になっていて――この頃など夜の明け切らないうちから其処で雉子がけたたましく啼き立てるので、いつも私達はまだ眠いのに目を覚ましてしまう程だが、――それでも私はその谿谷が悪くなく、よく小さな焚木を拾いがてらずんずん下の方まで降りていったりする。 |
初出 | |
底本 | 堀辰雄集 新潮日本文学16 |
表記 | 新字新仮名 |
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