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鬼桃太郎

尾崎紅葉

『鬼桃太郎』は青空文庫で公開されている尾崎紅葉の短編作品。4,967文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
4,967文字
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書出

むかし/\翁は山へ柴刈に、媼(ばゞ)は洗濯の河にて、拾ひし桃實の裏より生れ出でたる桃太郎、猿雉子犬を引率してこの鬼个島に攻來り、累世の珍寳を分捕なし、勝矜らせて還せし事、この島末代までの耻辱なり、あはれ願はくは武勇勝れたる鬼のあれかし其力を藉(かり)てなりともこの遺恨霽(はら)さばやと、時の王鬼島中に觸(ふれ)を下し、誰にてもあれ日本を征伐し、桃太郎奴が若衆首...

初出「鬼桃太郎」幼年文學叢書、博文館、1891(明治24)年10月11日
底本名著複刻 日本児童文学館 第一集
表記
旧字旧仮名
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