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激動の中を行く

与謝野晶子

『激動の中を行く』は青空文庫で公開されている与謝野晶子の短編作品。9,774文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
9,774文字
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書出

人生は静態のものでなくて動態のものであり、それの固定を病的状態とし、それの流動を正統状態として、常に動揺変化の中にあるものであるということは説明の必要もないことですが、戦後の世界は戦前においてさまで優勢でなかった思想が勃興し初めたために、経済的、政治的、社会的のいずれの方面においても、これまでになかった急激な動揺変化を生じて、それがために人間の思想と実際生活とは紛糾に紛糾を重ねようとしています。

初出
底本与謝野晶子評論集
表記
新字新仮名
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