かろきねたみ
岡本かの子
『かろきねたみ』は青空文庫で公開されている岡本かの子の短編作品。2,406文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数 | 10分以内 2,406文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 女なればか力など望まで弱く美しく生れしまゝの男にてあれ甲斐なしや強げにものを言ふ眼より涙落つるも女なればか血の色の爪に浮くまで押へたる我が三味線の意地強き音前髪も帯の結びも低くしてゆふべの街をしのび来にけり天地を鳴らせど風のおほいなる空洞なる声淋しからずや朝寒の机のまへに開きたる新聞紙の香高き朝かな我が髪の元結ひもやゝゆるむらむ温き湯に身をひたす時かろきねたみ捨てむなど邪おもふ時に君... |
初出 | |
底本 | 岡本かの子全集9 |
表記 | 新字旧仮名 |
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